【北京=林望】中国共産党と政府が、荒唐無稽な「抗日ドラマ」の規制に乗り出した。日中戦争で日本軍を 打ち破る共産党の軍を描くドラマは、「愛国教育」とも相まって制作本数が大幅に増えた。だが、安易な 制作姿勢が目立つようになり、俳優や視聴者から批判が相次いだのだ。
飛び交う銃弾を軽やかにかわした中国兵が、カンフーの一撃で日本兵の体を引き裂く。仙人のように空を 舞う美人兵は弓矢一つで押し寄せる日本軍を撃退する――。
歴史的事実とかけ離れ、ハリウッド映画のような派手な映像と奇抜な演出で視聴者を驚かせる。中国で 「抗日雷劇」と呼ばれるジャンルのドラマだ。共産党と政府が5月、初めて規制に乗り出した。
国家新聞出版ラジオテレビ総局関係者によると、同局が全国のテレビ局幹部を集めた会議で 「抗日ドラマの過度の娯楽化を制限する」と指示。党中央宣伝部も「一部は荒唐無稽かつ俗悪」と批判し、 該当するドラマの放送を禁じる通知を出した。
http://www.asahi.com/international/u...306200014.html
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