GA文庫 有力ウェブコミックサイト「ガンガンONLINE」と連動サービス開始
ライトノベルの人気レーベルGA文庫と、ウェブで展開するマンガ配信の有力サイトのガンガンONLINEが、
協業をすることになった。SBクリエイティブ(旧:ソフトバンク クリエイティブ)は、
新しいサービス Webコラボレーションスペース「ガンガンGA」を4月3日からスタートすることを発表した。
ガンガンGAは、スクウェア・エニックスが運営するガンガンONLINEの内に設けられる。
GA文庫の小説やコミカライズ小説が、無料で楽しめる。
ウェブサイトでの閲覧に加えて、すでに多くのユーザーを持つガンガンONLINEのスマートフォンアプリで楽しめるのも特徴となる。
サービス開始第1弾として、GA文庫の人気作『落第騎士の英雄譚《キャバルリィ》』、
『最弱無敗の神装機竜《バハムート》』を新たにコミカライズ化、これを配信する。
また、スクウェア・エニックスのマンガ誌「ヤングガンガン」や「ガンガンJOKER」、
「ビッグガンガン」などで連載中の『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』、
『のうりん』、『のうりんプチ』、『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』を第1話から掲載する。
いずれもGA文庫からのコミカライズ作品である。
さらにその後は、『這いよれ!ニャル子さん』の著者である逢空万太さん書き下ろしのライトノベル
『勇者(かのじょ)が魔王(ぼく)を倒してくれない』の連載も決定している。
これらがいずれも無料配信という、思い切ったものである。
SBクリエイティブはソフトバンクの系の出版社で、GA文庫は2006年にスタートした。
『神曲奏界ポリフォニカ』や『這いよれ! ニャル子さん』、『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』、
『のうりん』などヒット作がある。
しかし、グループ会社フレックスコミックスが、2011年にアプリックスIPホールディングスに売却されてからは、
マンガ、コミカライズの連動が弱くなっていた。今回は、ウェブサイトを通じてマンガ出版で独自の強みを見せる
スクウェア・エニックスに接近することになる。
一方、スクウェア・エニックスは、マンガに比べて小説、ライトノベルは必ずしも強くない。両社は相互補完関係にあるといえるだろう。
「ガンガンGA」の取り組みが、今後どの様に広がるのかも気になるところだ。
http://www.ganganonline.com/special/ganganga/