言の葉の庭
新宿バルト9
原作・脚本・監督
新海 誠
作画監督・キャラクターデザイン
土屋 堅一
美術監督
滝口 比呂志
音楽
柏 大輔
エンディングテーマ
「Rain」【作詞・作曲】大江千里(c)1988 by Sony Music Artists Inc.【歌】秦 基博
秋月孝雄
高校一年生で一五歳。靴職人を目指し、日々、バイトをしながら制作活動を行っている。
家庭環境もあって、年齢より大人びた性格。雨の日の午前中は学校に行かず、庭園で靴のデザインを考えている。
(声・入野 自由)
雪野 百香里
タカオが雨の日の庭園で出会った、謎めいた女性。朝からチョコレートを片手にビールを飲んでいる。
声を掛けたタカオにある和歌を口にして、そこから雨の日の午前中だけの交流が始まるが……。
(声・花澤 香菜)
タカオの母
家族を愛しつつも、家庭より恋愛を優先する奔放な女性。タカオの父とは離婚している。四七歳。
(声・平野 文)
タカオの兄の彼女
性格でタカオにも気さくに接する。関西出身の二四歳。
(声・寺崎 裕香)
タカオの兄
タカオとともに、奔放な母に手を焼いている。彼女と暮らすため家を出ることに。二六歳。
(声・前田 剛)
松本 イラスト
タカオの同級生で、友人。一学年上の佐藤と付き合っている。
(声・井上 優)
佐藤
松本の彼女で高校二年。友人が多く
“デジタル時代の映像文学”で世界を魅了する、新海誠最新作!
鮮烈なビジュアル表現と、観る者それぞれの心に染み入る物語表現で、国内外の若者に絶大な影響を与えてきた新海誠。
そんな次世代のアニメーション監督が二〇一三年に新たなスタッフと送り出すのは、愛に至る以前の孤独——。
記号孤悲記号の物語。現代の東京を舞台に初めて「恋の物語」を描く
<彩色>映像と表現 景情や心情まで匂い立つような映像美。
地雨、夕立、天気雨、豪雨…本作では心の変化や揺れそのもののような、さまざまな雨を丁寧にアニメーションで表現。
新海作品の特徴でもある美しい景色はもちろんのこと、本作で出色なのが、その景色の色味や明暗を人物の陰影にまで反映させた色彩。
映像から想いが、言葉から情景があふれ出す。
<特色>題材と物語 靴、万葉集、日本庭園、雨——。
梅雨の季節に日本庭園で出会った、靴職人を目指す少年と歩き方を忘れた女性。
彼女が少年に残したのは一篇の万葉集。本作の題材は多様で魅力的だ。独自の感性と言葉選びにより、
まるで小説を読むような味わいとテーマ性を持った繊細なドラマを、アニメーションでしか為し得ない表現で紡ぎ出す。
<彩色>映像と表現 景情や心情まで匂い立つような映像美。
<音色>声優と音楽 精緻な言葉とメロディーが作品を彩る。
新海作品は耳からも染み入る。記号この時代を生きる若者記号を情感豊かに演じるのは、実力派声優・入野自由と花澤香菜。
新鋭・柏大輔のピアノ曲が、言葉にはならない切ない想いを活写する。また、秦基博が本作のために大江千里の『Rain』をカバーし、
普遍に届くメッセージを現代の感性で歌い上げている。