プロデューサーの北瀬佳範氏と、ディレクターの野村哲也氏に、出国までのわずかな時間を割いていただきインタビューを実施
――今回は、1作で終わらず、分作にされるとか。
北瀬 これまでリメイクをしなかった理由に、『FFVII』をいまの技術で正面から作り直すのは相当にたいへんで、踏み切れなかったというのがあった。きちんと『FFVII』の“密度感”を保ったまま、HDでリメイクすると、とうてい1作では収まらないボリュームになる
野'村 1作に収めようとするなら、いろいろなところをカットして、『FFVII』のダイジェストにするしかない。それではやる意味がない。たとえば今回はオリジナル版では行けなかった、ミッドガルのさまざまな場所を探索できたりする。皆さん、スケジュールも心配だろうし、自分たちも早く遊んでいただきたい。その線引きのため。
――北瀬さん、野村さん、野島(一成)さん、そして橋本さん以外にどのような方々が参加していて、制作はどういった体制で行っているのか
北瀬 モデルについては、たとえば弊社ヴィジュアルワークスのディレクターが監修していたり、データに手を入れたりということをやっている。
野村 デザインは、今回公開となったビッグスたち3人など、サブキャラクターを中心に手掛けているフェラーリ(・ロベルト氏)がいるほか、プログラマー、企画等のコアメンバーが、外部の協力会社さんと密に進めて行く感じ。
北瀬 コアメンバーが集結して監修すると同時に、現在では当たり前の制作手法となっているが、複数の制作会社さんにも協力してもらっている。『FFVII Gバイク』でお世話になったサイバーコネクトツー(以下、CC2)さんも、そのうちの1社に。
――CC2!
北瀬 CC2さんはアクションゲームの経験が豊富でノウハウを持っているし、映像演出のセンスに光るものがあると感じていた。ただ、演出のテイストが微妙に弊社の作品とは違っている部分があったので密にやり取りをして。今回のPVについても哲(野村哲也氏のこと)がうるさく言って(笑)、弊社のスタイルに近づけてもらった。
――クラウドは、肌の透明感や瞳の虹彩の描き込みなどに、生々しさと同時に怖ささえ感じる。
野村 ライティングのせい。肌が白いのも痩せて見える要因。野島さんは、「病的な感じがすごくいい」と言っていた。
――で、このクオリティーで女装……する?(笑)
野村 女装はシナリオに組み込まれていますよ(笑)。デザインはまだですが。
――クラウド以外のキャラクターの操作はどうなるのでしょうか。
野村 3人のパーティーメンバーを自由に切り換えて戦えます。ただ、切り換えなくても問題はなく、ずっとひとりのキャラクターを操作することもできます
CC2竟然有幫手整