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Q:シュタゲという作品に対する印象
花田： 原作プレイしたが非常に面白かった。とてもやりがいがあると感じている。
キャラも非常に立っている。原作をプレイした時点で、アニメにぜひ参加したいと思った。

浜崎： 花田さんと同じでこの作品はキャラが強い魅力を持っている。
大きな事件に巻き込まれていく部分やSF的要素とキャラやストーリーが
絶妙なコントラストを生み出していた。この作品をぜひアニメ化したいと感じ、自分は参加した。

佐藤： 自分の好きなエッセンスが沢山含まれている作品だった。
シュタゲはタイムリープものだが、キャラの気持ちありきの作品だったので
後半からクライマックスの部分が非常に楽しかった。
自分もいつかやりたかった要素がつまった作品。アニメに参加できてうれしい

Q:シュタゲで気になった部分は？
花田： この手のSFはどうしても形に拘ってしまうというか設定、周囲の道具を気にしすぎて
綺麗な作品を作る事に終始する傾向がある。シュタゲはSF的な事はきっちりやりながらも
キャラの気持ちが、そういった部分を乗り越えていくところが魅力だと思っている。
その気持ちがまゆりを助けたい、クリスを助けたいと「時間」という要素を
超えていくエネルギーを持っていて、特に後半ではそういう所が凄く面白いし共感できた。
時間や運命という縛りを乗り越えようと頑張る姿が凄く素敵だった。
シュタゲはそういったキャラの生き様が一番の魅力だと思う。

Q:キャラ達の印象は？
浜崎：表面的に屈折しているが、心の中はみんなストレート。

花田： 「コンテを描いていると岡部がこう言った時にこのキャラはどうリアクションを起すか楽しい」と
以前監督が言っていた。僕もこの作品は各キャラのバランスが凄く考えられていると思う。
「こう言った時、こいつならこう言う」という一連の流れが出来ていて凄くいい場面を作り上げている。
「キャラクター」というものは、個性を出しつつバランスが必要で
上手く回る時と上手く回らない時があるが、この作品は個性豊かなで良いバランスだと感じた。
アニメは彼らの個性が更にクリアに出てくると思う。
シナリオを書いていて楽しい。見てくれる皆さんにも楽しんでもらえると思う。

Q:アニメで強く見せたい部分は？

佐藤： 原作の持ち味は再現できるところは全て再現したい。
アニメ的にまずい部分をどうするか悩んだりする事もあるが、基本できる部分は再現したい。

浜崎： 舞台の秋葉原はディティールの追求という意味のリアルを追求するのではなく
存在感の部分でのリアルさを出す。ただそのまま再現するより、それを
どう「リアル」に見せるかバランスを色々考えている。

Q:アニメ版のストーリーは？
浜崎： そのまま忠実にアニメ化するのではなくアニメの方法論の中でストーリーを消化していきたい。
ファンにもそういう所を楽しんでいただければ。

Q:現実にある用語が多く出てくるがどう表現するのか？
佐藤：絶対必要なものは可能な限りフォローしているが、
あまり関係の無いものはやむなく削ったところもある。

花田： ゲームではテキストで説明すれば済む事でも、アニメではそうは行かない。
今回シュタゲをアニメにするなかで絶対的に必要な設定は内容を説明しているが、
時間的な制約も有り、詳しく触れる事ができなかった事柄もいくつかある。
ただ設定がストーリーに細かく関係してくる作品でもあるので、設定を知らなくても
話が分かるようなシナリオ作りは心がけた。それでも難しい設定がいくつかある。
たとえば序盤で一番悩んだのはジョンタイター。
一般の認知度がどれぐらいなのか分からず扱いに苦労した。

佐藤： ジョンタイターは絶対に避けて通れない設定なので、そこは頑張った。
基本はキャラとシナリオありきで設定を取捨選択していった感じ。

浜崎：＠ちゃんねるパートも、もちろん登場するが、どういう見せ方にしたかは放送を見てください

Q:アニメ化に当たって力を入れていきたい部分は？
浜崎： シュタゲはアニメにする中で試してみたい手法が色々考えられる作品だった。
そういった意味で今までやってきた作品とは異なる見せ方を試してみたい。
そしてさらに楽しんで作っていきたい

Q:キャラの見せ方は？
花田：原作で印象的なセリフや行動は極力再現していく方向。
佐藤、浜崎：そこはむしろ原作よりも強調している。説得力を増すという方向で。

花田： ゲームでは例えば、岡部とクリスが話している時他から突っ込みが
入ったりリアクションが発生する。
その部分をいかに面白く楽しげに見せるのか、緊迫感があるシーンでは
より緊張感が出るようにするとかそういった所。
僕が監督に伝えたのはシナリオは当然大切にするけど、掛け合いのシーンなどをできる限り
広げていきたいということだった。

佐藤： 会話が終わるのを待つのではなくどんどん割り込んでくる、一つの部屋で
多人数が雑談している絵にしたい。にぎやかな雰囲気を出していきたい。

Q:最後にファンにメッセージを
花田： できる限り原作の魅力をそのまま詰め込んだつもりです。
新キャラが出たり、設定が変わったり（佐藤：ロボットが出たり）する事はない。
原作ファンもまだプレイしていない方にも、胸が熱くなる良い作品です。
期待して待っていてください。

浜崎： 原作の完成度が非常に高いのでアニメはより高い完成度を目指したい。
アニメなりの表現で物語を書き出して作品をより深く体験できる、キャラに
より入り込める作品にしたいと考えています。期待して待っていてください。

佐藤： シュタゲは自分にとって好きな要素が沢山ふくまれたゲーム。
好きなものを色んな人に見てもらいたいという気持ちがある。
同時に原作そのままアニメを作るのではなく「アニメ」として面白いことをしなければ
意味がない。アニメならではの方法論を駆使して映像化し、見てくれる方々に
僕がこのゲームをプレイしたときの感動を伝えたい